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【お手紙お届けのお知らせと 気仙沼の現在Q&Aアンサー編】



こんにちは。夏のような暑い日が続いていますが皆様お元気でお過ごしでしょうか。
さて4.5月に送られてきましたお手紙、気仙沼に送らせていただきました。いつもお手紙を書いてくださっている皆様、本当にありがとうございます。
あれから4年。私達も6月で活動をはじめて4年になります。
中々現地がどういう状況なのか知る機会がほとんどない中、今回貴重な情報を送っていただきました。
送って下さったのは、いつも気仙沼でお手紙を配って下さっているボランティアステーションin気仙沼のSTAFF畠山さん。
お忙しい中本当にありがとうございます。
ではさっそくQ&Aです✨

質問1 気仙沼の良い所。魅力はどこですか?
A.気仙沼市良い所はズバリ!海の幸お魚がおいしい事と、実は気仙沼ホルモンや
山菜等山の幸もあり、あまり都会にはない海と山に囲まれた所だと思っております。
また文化も源氏の伝説等の由来から、皆鶴姫の伝説や、鹿折金山等沢山の伝承地や
独自の文化もあります。
とにかくっ!1度来て頂いたらその素晴らしさにリピーターになる方が多いと言われております。

質問2 震災から3年以上が経過してもまだ変わらないところは?
A.震災から3年が経過してもまだ変わらないところは、
ハード的な問題では、嵩上げ等は進んでおりますが、復興が比較的他の被災した地域に比べると
遅れていて進捗が見えづらい事。
1月から災害公営住宅への入居が始まったとはいえ、未だ多くの方が仮設住宅や
※みなし住宅に住まわれている事。(※民間から仮で借りている賃貸住宅のこと)
ソフト面等に関しては、仮設住宅に関しては、イベント等を行っても
男性が参加しなかったり、メンバーの固定化や派閥等によるコミュニティ問題。
またアルコール依存や健康不活発病等の健康的な問題。少ない数と言われてはいますが
孤独死や関連死等は時間が経過しても発生しております。
またあれだけの大災害を体験したにもかかわらず、津波注意報等に伴う地震が起きた際に
車で逃げて大渋滞になり多くの方が犠牲になった事を体験したにもかかわらず車で避難する人や、
どうせ津波が来ないだろうという思い込みから避難しなかったなど、
3年以上経過しても防災への意識は高くありません。
当団体では、男性向けにコミュニケーション麻雀を。
アルコール依存や健康不活発に関しては、保健師さん等と連携して体操や健康相談を。
専門的な需要に関しては市内地元の弁護士さんと連携した相談会を行っています。
また、防災スゴロクという、まちづくりと防災を遊びながら学べるスゴロク作りを
市内の中学校の授業等でも行わせて頂いております。
質問3 仮設住宅に住んでいる方の年齢層は?
A.様々な世帯・家族構成の方が引き続き住んでおりますが、
やはり高齢独居の世帯が目立ってきています。また、地域性もあると思うのですが、
高齢のお母様と独身の息子さんという世帯も多い印象を受けます。
気仙沼市では、原則避難所から仮設住宅に移る際に。また災害公営住宅等に入居する際に
条件によって優先順位をつけた抽選式の入居方法を用いています。高齢の方や独居の方。
また身体的に大変な方やお子様がいる世帯等は高い優先順位で入居ができるという方法です。
しかし仮設住宅では、まだまだ高齢独居の世帯が多く、逆に若い世帯や自分から動ける方等は
自らで土地や建物を見つけてきて転居されるという例もあります。
上記のことから今後は条件面で優遇されて仮設住宅からの転居が進むとはいえ、
社会的に弱い方が残る傾向があり、その兆候が見えてきている所です。

質問4 ※災害公営住宅移行後のコミュニティ作りはどうなっていますか?
 ※災害で自宅を失った人のための公的な賃貸住宅のこと。現在は仮設住宅から災害公営住宅へと
移行しています。ふたつの大きな違いは家賃がかかるようになること。そして移行することで仮設で作られたコミュニティが
再びばらばらになるということが心配されている。
A.当団体の今年度の大きな柱は、まさに、災害公営住宅を中心とした地域のコミュニティ作り。
中越地震や阪神大震災等の復興地の事例を元に考えた時、災害公営住宅のコミュニティ形成
如何によって、孤立を防げると考えています。その中でも災害公営住宅が建設される地区の
「既存自治会」や「既存地区」にスムーズに溶け込めることが孤立を防ぐと考えています。
昨年度まで、当団体では仮設住宅を中心に支援活動を行ってきました。
もちろん今後も残されると予想される社会的に弱い方へのフォローを行っていく予定です。
その中でも「仮設住宅代表者交流会」という仮設住宅の代表者やキーパーソンを集め、
情報共有や意見交換を行う交流会を継続して行ってきました。
南郷地区(気仙沼沿岸部の地区)の災害公営住宅に関して言えば、当団体と協働・連携している
「SEEDsAsia」さんが、元々気仙沼の南町地区の方と繋がりを持っている関係で、
南郷地区の受け入れ自治会となる南郷1区の自治会長さんと繋がる事ができました。
また「SEEDsAsia」さんと行っている自治防災の関係で、気仙沼市の「気仙沼市中央自治会連絡協議会」とも繋がりが持てました。
当団体が、災害公営住宅に入る側の人のサポートを。「SEEDsAsia」さんが受け入れる側のサポートを。
そして既存地域のサポートを「中央自治連」さんと行うことで、災害公営住宅の入居に関して、
入居者の方がスムーズに入居が行えるようになり、既存地区も、災害公営住宅も含めた新しいコミュニティ形成で孤立化を防げると考えています。
この取組や動きは東北でも気仙沼だけの動きなので、是非これを良い方向に繋げて、良い部分を他の災害公営住宅につなげていきたいと考えています。
質問5 ボランティアの数は今どうですか?また、必要とされていますか?
A.ボランティアの数は減少傾向にあります。理由としては、瓦礫撤去等の誰でも参加できるボランティアの募集が少なくなってきたこと。
時間の経過と共に、神戸や中越等の復興地の方は忘れず来てくださいますが、関東等からの新規のボランティアさんが減っている事。
また、合わせて仮設住宅等では、専門的な知識を持った方。弁護士やカウンセラー等のより細かい支援が必要な事から発生する需要が伸びてきている事が原因と思われます。
また反面、仮設住宅等では需要としてはマッサージやイベントを行ってほしいという需要もありますが、正直な話として震災から4年目を迎えるにあたり、自立の促しを考えるのであれば、本来自分達で行ってきたことまでもボランティアの方に丸投げする仮設住宅等もまだ見受けられます。当団体でも、団体名からわかる通りボランティアの募集を行っていますが、現在は外から来るボランティアではなく、地元ボランティアを募集し、地元が地元を支え合う体勢作りを行っています。また学生さんなどのボランティアの方も長期休暇の際に来られることも多くありますが、目的等を持たない方(いわゆるとりあえず来てみました等)等の場合は、簡単ではありますが、当団体代表が市内の語り部を行い、そこで感じた事。見たことを地元に戻ってお友達にお話してくださいといって対応させて頂いております。

質問6 今 気仙沼の人が必要としていることってなんですか?
A.今気仙沼で多くの仮設住宅に入居されている方の関心事は、自分が今住んでいる仮設住宅が集約されるのかどうかと、住宅再建についてです。
引越し費用や対応。また災害公営住宅入居の際の家賃等です。当団体では「災害公営住宅勉強会」という勉強会で対応をさせて頂いております。
また次いで多いのが、「寂しい」といった意見があります。新年度に入り、所謂行政の見守り支援事業や外部支援団体の撤退等により、
見守り活動やサロン活動が激減しているのが現状です。とにかく話を聞いてほしいという声は多く聞きます。

-------------END-------------



いかがでしたでしょうか。
私たちプロジェクトも現地に中々行けない中、本当に知りたい生の声を教えていただきました。
畠山さん、本当にありがとうございました。
これからも現地のことを知りたい!の声にお応えしたいと思いますので聞きたいこと、知りたいことあれば伝え手紙プロジェクトまでお願いします!

tsu​taetegami@gmail.com

今回ご協力いただいた畠山さんの所属する団体、ボランティアステーションin気仙沼のブログ。日々の活動や現地の情報がたくさん更新されています!▼▼
http://vsk311.com

で、今日の回収の時に、新たに作ったツタエテガミつうしん をお店さんに置かせてもらってます。今回の畠山さんのお話を抜粋してのせてあるので、気仙沼のことを知るきっかけになれたらと思っています✨まずは今の気仙沼を知ってもらうこと。これからも頑張ってまいりますのでよろしくお願いします^ ^
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プロフィール

ツタエテガミプロジェクト

Author:ツタエテガミプロジェクト
2011年6月より神戸・岡本で活動中。

東日本大震災の被災地である宮城県に住む人との文通を通じて、一対一のこころの繋がりを作るきっかけになればと思い
活動しているプロジェクト。
ひとりひとりが繋がって長い心の支え合いを目的としています。

ツタエテガミプロジェクト代表
稲冨歩美・早瀬友季子

★お問い合わせ★
tsutaetegami@gmail.com

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