お手紙支援で思うこと。


※「わたし」=プロジェクト代表稲冨歩美


わたしは小学生の時、阪神大震災を体験しました。

その年の夏休み、被災した小学生を対象に新潟県長岡市にホームステイできる

という企画があり、私と姉は参加することにしました。

ですが正直な気持ちとしては「知らないところに行くのは恐い」という思いが非常に強く、

参加に前向きな気持ちでは無かったのです。



そんな時、ホームステイ先のご家族から1通のお手紙が届きました。

そこには3通のお手紙が入っており、1通目はお父さんお母さん、2通目3通目は小学6年生と4年生のお子さんからでした。

特にお子さんからのお手紙はまるでお友達に書いてくれているような何気ない文章で、

それがとても嬉しかったのを今でも覚えています。

震災で、大好きだったお友達が違う小学校に転校していくのを見ていた私は

新しいお友達ができたことが本当に嬉しくて、すぐにお返事を書きました。

それからホームステイに行った時、初めましてというよりも、

やっと会えた!!という気持ちでとても楽しい時間を過ごしました。



その後も少し文通は続き、時が経つにつれてお手紙を書くことも無くなりましたが、

未だにお手紙をやりとりしたことやホームステイの思い出はずっと今も覚えています。



2004年の中越地震や2007年の中越沖地震では安否の確認や物資の有無などの

連絡をとり合うほど未だにつながっている、

そのきっかけはやはりお手紙による心と心のつながりだったのだと私は思っています。

お手紙という形のある思いやりだからこそ、こうして今もずっと覚えているのです。

そして今でもずっと大切に持ち続けているのです。



今年6月、宮城県気仙沼市に訪れたとき、わたしにできることは一体何だろうとすごく考えました。

大切な人と家、他にもたくさん失った方々。

そんな方々の為に街を元に戻すことやお家を建てることは私にはできない。

でも何かできることはあるはず。



その時に文通をとおして被災された方のこころのケアをする方法があるのを知り、

これだ!と思いました。



私が実際に体験して嬉しかったことを、同じようにできたら。



ひとりが大人数を思いやることは難しいけれど、ひとり対ひとりであれば私にもできる。

それが広がっていけば、いつの間にか大人数対大人数になって、

たくさんの人が支え合えるのではないかとわたしは考えています。

できることを無理なく続ける。長く続けることが一番大切だとわたしは思います。
震災から何年経ってもこのこころのつながりが続いていますように。

このプロジェクトがそのきっかけになれれば幸いです。
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プロフィール

ツタエテガミプロジェクト

Author:ツタエテガミプロジェクト
2011年6月より神戸・岡本で活動中。

東日本大震災の被災地である宮城県に住む人との文通を通じて、一対一のこころの繋がりを作るきっかけになればと思い
活動しているプロジェクト。
ひとりひとりが繋がって長い心の支え合いを目的としています。

ツタエテガミプロジェクト代表
稲冨歩美・早瀬友季子

★お問い合わせ★
tsutaetegami@gmail.com

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